農薬や化学肥料に頼らず、生命を生かし、自然の働きを引き出し、
永続的な生産を行うことを目的とした「自然農法」で栽培された野菜から取れた種子です。
自家採種をする農家が減少する今日、日本国内で育種された非常に貴重な種子です。
家庭菜園でも、農薬や化学肥料に頼らず「無農薬・有機栽培」を実践するには
「元気でおいしい、自家採種が可能な品種の種子」が必要です。
自然の摂理に沿って健全に元気に強く育った、「国産・自然農法種子」や
「有機種子」「固定種」「在来種」「自然農法交配種(F1種)*」は
まさしく『無農薬・有機栽培に適した種子』といえます。
とくに自然農法交配種(F1種)は、味や草勢、耐病性などに優れた物を
選抜採種した「元気でおいしく、自家採種が可能な品種の種子」で、
家庭菜園にも適しています。
育種用の野菜を栽培している広大な圃場は、基本的には施肥は行わず無肥料・草生栽培です。
草生栽培は、例えば春では「夏作の畝(育種)」「緑肥(クローバー、ペレニアルグラスの草生)」「秋作の畝」「緑肥」と、
圃場の半分は「緑肥」を栽培し、作物の作付け面積は1度の育種時期に全面積の1/4しか使用していません。
緑肥との競合にも負けない強い品種を育成するための「地力」を活かした環境で、育種されています。
栽培している植物(草など)を、収穫せずそのまま田畑にすきこみ、植物と土を一緒にして耕し堆肥にすること。
「水はけ」「保水力」向上、土壌中の微生物の繁殖促進、微生物間のバランス改善による病害虫の発生予防などが
期待されます。
草を刈って地面の上にどんどん被覆(敷草)をすることで、その土壌改良能力を活用する栽培方法。
すべては土壌生物による作用です。
緑肥や雑草と競争のある草生栽培は、まさに「地力」を活かした栽培方法といえます。
『自家採種を目的に家庭菜園・種子を広めたいのならば、「交配種」も
有効な一つのアイテム』
在来種、固定種、交配種を問わず、総合的な栽培体系を構築する上で
種子という物が大きな鍵になるのではないかと考えます。
自然農法交配種(F1種)は、味や草勢、耐病性に優れたものを
選抜採種しています。
もちろん「雄性不稔」ではありません。
F2世代でも個々の形質は異なる可能性はありますが、極端に弱い株が
出現することもなく生育に大きなバラつきは出てきません。
元の親が強い事で、なお一層F1種として強さが現われます。
もちろんどの種子も自家採種出来ます。
だから自分の好みの物を選んで残すという楽しみ方も可能です。
自然農法交配種はいわば自然農法農家の長年の技術の結晶であり、
まさに家庭菜園初心者にぴったりの「元気でおいしく、自家採種が可能な
品種の種子」だと言えます。